2008年1月20日日曜日

2008年も「偽」、ずっと「偽」(in Japanese)

 2007年の世相を表す漢字は「偽」だそうで、筆で大きく「偽」と書いているお坊さんを「今更何を言うのか」と思って見ていました。「偽」は2007年だけでなく、永遠のテーマでしょう。「偽」が表沙汰になり始める年という意味だったとしたら、それはそうかも知れませんけども。



 製紙業界では再生紙の割合を偽装。実は再生紙の割合が1%だったケースもあるそうで、全くけしからん話です。40%と表記するならば、せめて30%はいれなさい。(そういう問題でもないですね。)



 環境に良い紙を使おうとなったとき、製紙会社が、「完全な再生紙よりも、40%程度の割合のものの方が製造工程の問題を考えると結果的に環境に良い」と言っていたので、言う通りにしたことがあるのですが、今思い出してみると苦笑いせざる得ません。そういう説明を受けて買ったのに言う通りの再生紙ではなかったのだから、これって詐欺ですよね。



 ところで、製紙業界の取引先が「納入をやめる」と宣言したそうですが、これは怪しい。何が怪しいかと言うと、印刷機器メーカーなどの取引先の多くは元々知っていたに違いないからです。紙は印刷されることを前提に作られており、印刷機は紙を印刷することを前提として作られています。だから印刷技術者は紙にも精通しているはずです。彼らがどういう紙であったか知らなかったとは思えません。当然、「こういう紙を作ってくれ」という要望もあったでしょう。どうやら製紙会社だけに責任を押し付けるつもりのようです。



 食品業界のことに関しても、「今頃言ってるのか」と思います。船場吉兆の松坂牛味噌ステーキは、贈り物でもらうことが多く、小さい頃から何度も食べてきましたが、我が家では誰も松坂牛だと信じていませんでした。松坂牛だとしても、出来損ないだろうと思っていました。食べてみれば一目瞭然であったのに、なにを今更・・・。もっと早いうちに問題にして欲しかったです。船場吉兆(吉兆といっても色々ある)の女将は、ノーネクタイの人は追い返していると報道されてますが、女将がずっと変わっていないなら、それは少し違います。入れてもらえる人もいれば、そうでない人もいます。まぁ、船場吉兆は他にも色々言われていますが、料理の世界は一代限りということでしょうね。



 さて、「偽」の今後ですが、どこまで追求されるか少し興味があります。とことん追求したならば、日本の会社のほぼ全てが新聞に名を連ねることになるでしょうね。南無三。

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